Ozzy

どうして、こう悲しい報せが続くのだろう……。
ブラック・サバスのオリジナル・ヴォーカリスト、ソロでも大活躍して世界的人気を誇るイングランド出身のミュージシャン、「ヘヴィ・メタルの帝王」と呼ばれたオジー・オズボーンが、7月22日に僕らのもとから旅立っていった。
僕がロックに目覚めたとき、既にオジーはブラック・サバスを脱退して、ソロ活動を始めていた。当時、僕はまだオジー・オズボーンという人のことをよく知らなかったが、生きたままのハトやステージに投げ込まれたコウモリを食いちぎった、というオジーの伝説的な奇行を雑誌で読んで、不謹慎ながらもワクワクしたことを覚えている。
僕にとってオジー・オズボーンとは、このホームページのコラム「四方八方」やプレイリスト「空想ラジオ」でも触れているが、生まれて初めてライヴというものを体験した、生涯忘れることの出来ない特別な存在だ。
初めて買ったオジーのアルバム「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン」の圧倒的な素晴らしさに魅了されて以来、ずっとオジーのことを追いかけてきた。同時に、オジー在籍時のオリジナル・ブラック・サバスの歴史も遡って追いかけて、数々の歴史的な名盤に出会ってきた。
余談だが、大学時代、学園祭でキッスのコピー・バンドをやったとき、レコードに付いていたオジーのタトゥー・シールを貼って気合いを入れたことも、ささやかながら忘れられない思い出だ。
そもそも、このブログの「凡人日記」というタイトルは、僕が初めて買ったオジーのレコード「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(=狂人日記)」と、2020年にリリースされたアルバム「オーディナリー・マン(普通の人=凡人)」にあやかっている。
親愛なるオジー、あなたが届けてくれた沢山の素晴らしい音楽、そして熱狂と興奮は、僕の人生を豊かなものにしてくれました。今はまだ、あなたに伝えるべき言葉が見つかりません。「ありがとう」だけではとても足りないのです……。
あの日から43年、ようやくランディ・ローズにまた会うことが出来ますね。
ご冥福を心からお祈りいたします。
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