偶然?それとも……
日々の生活の中で、ほんの些細な嬉しい偶然が重なると、何だかとても嬉しくなってしまい、「これはきっと何かに導かれているに違いない」なんて思うことがあります。
たとえば、しばらく前に家でCDの整理をしていたときのこと。
たまたま、ジャズ・ピアニスト バド・パウエルの「バド・パウエルの芸術(原題:”The Bud Powell Trio”)」というアルバムを手にしたとき、1曲目に入っている「四月の思い出(原題:”I’ll Remember April”)」という曲のタイトルが目に留まりました。
ちょうどプレイリスト用のネタとして、月(1~12月)の名前がタイトルに入っている曲を探していたところだったので、「あ!これ、大好きな曲だし、忘れないようにチェックしておこう。」と、思いがけない収穫に大喜び……と、ここまではどうってことのない話なのですが、CDの整理を終え、読みかけだった本の続きを読もうとページをめくると、何とそこにバド・パウエルの名前がドーンと載っているではないですか。しかも、そのとき読んでいた本というのが、特に音楽やジャズに関係するものではなく、五味太郎さんの絵本作りについての本だったので、あまりの偶然に驚いてしまいました。
この出来事を「きっと何かの巡り合わせに違いない」、「バド・パウエルを聴けという天の声だな」と都合よく解釈した私は、そのあと久しぶりにバド・パウエルを聴いて、すっかりいい気分でした。
こんな風に、ちょっとした偶然のつながりに何か運命的なものを感じて、ドキドキ・ワクワクしてしまうことってありますよね?
それとも、私がおめでたいだけなのでしょうか……。
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