第20回「クリスマス」<特番>


 皆さん、メリー・クリスマス!「くのいち」ことクノテツヤです。

 今日はクリスマス・イブです。
ーということで、ベタな企画ですが「クリスマス・ソング特集」をお送りしたいと思います。
 数あるクリスマス・ソングの中から、僕にとって「クリスマス・ソングと言えば、これ!」という、この季節に欠かせないお気に入りの曲をピックアップしました。
選曲もかなりベタになってしまいましたが、皆さんと、楽しいクリスマス気分を少しでも分かち合うことが出来たら嬉しいです。

―1曲目―

 まずは、僕にとって、最も純粋な気持ちでクリスマスの幸せ気分を味わうことが出来る、そんな素敵な曲から始めたいと思います。聴いてください。

 この曲は、ポール・マッカートニーが1979年11月にシングルとしてリリースしたクリスマス・ソングです。聴く人を、幸せで優しい気持ちにさせてくれる、とても愛くるしいクリスマス・ソングです。
 こんなにもシンプルなメロディとシンプルな歌詞で、こんなにも素敵な曲を作ってしまうポール・マッカートニーに、あらためて脱帽です。

―2曲目―

 この曲を聴くと、とても厳かな気持ちになります。
きっと、みんなの祈りと共に、世界中でこの曲が流れていることでしょう。聴いてください。

 この曲は、1971年に「ジョン&ヨーコ&プラスチック・オノ・バンド・ウィズ・ザ・ハーレム・コミュニティ・クワイア」名義のクリスマス・シングルとしてリリースされました。
同じ1971年リリースのシングル「イマジン」同様、平和への願いを託して作られたクリスマス・ソングです。
 ポール・マッカートニーの「ワンダフル・クリスマスタイム」とは対照的な趣きの曲ですが、どちらも、僕が音楽に目覚めた頃からずっと慣れ親しんできた、クリスマス・ソングの二大巨頭です。

―3曲目―

 今や、この曲無くして、日本のクリスマスは始まりません。聴いてください。

 この曲は、1983年にリリースされたアルバム「MELODIES」に収録されているクリスマス・ソングで、同年12月には12作目のシングルとして発売されました。
 この曲に出会ったとき、僕はまだ高校生。初めてラジオでこの曲を聴いたとき、途中に出てくる独りアカペラ・コーラスの美しさに度肝を抜かれたことを覚えています。
そして、何と言っても、JR東海のクリスマス・エクスプレスのCM(1988年は深津絵里さん、1989年は牧瀬里穂さん)と共にTVから流れてきた「クリスマス・イブ」は、忘れることが出来ません。
 初めての出会いから40年以上、時代も世代も超えて、今も愛され続けている永遠不朽の名曲です。

―4曲目―

 クリスマスは、「人のために何かをしたい」という優しい気持ちを呼び起こしてくれます。
僕も、そんな気持ちを毎日持ち続けられたらいいのに……。聴いてください。

 1984年12月にリリースされた、バンド・エイドというチャリティ・プロジェクトによるクリスマス・シングルです。
 バンド・エイドは、ボブ・ゲルドフ(ブームタウン・ラッツ)、ミッジ・ユーロ(ウルトラヴォックス)の呼びかけに応じて、エチオピア飢餓救済のため、イギリス・アイルランドのロック・ポップス界のスーパースター達が結集したチャリティ・プロジェクトで、その後のUSAフォー・アフリカ(「ウィー・アー・ザ・ワールド」で有名な米国のチャリティ・プロジェクト)、ライヴ・エイドへとつながり、一連のチャリティ・ブームの先駆けとなりました。
余談ですが、HR/HM界でも「Hear ‘N Aid」というチャリティ・プロジェクトがありました。懐かしい。
 当時はチャリティというものを素直に受け止めることが出来ず、レコードを買うまでには至らなかったのですが、昨年の40周年記念シングル発売を機に、ようやく音源を手に入れました。
今更ですが、「いい曲だなぁ」とあらためて思いました。

―5曲目―

 昼間、ラジオでかかっていました。悲しいクリスマス・ソングとしても有名な曲です。聴いてください。

 1984年のクリスマスに合わせてリリースされたクリスマス・ソングで、世界中で大ヒットを記録しました。
 歌の内容は、去年のクリスマスに愛を捧げた相手に、次の日すぐに捨てられてしまう、という何とも悲しい話なのですが、あらためて歌詞を眺めてみると、今年は本当の愛を見つけて、その特別な誰かにこの愛を捧げる、とも言っているので、少しホッとします。
ところが、本当の愛を見つけた余裕からなのか、それとも単純にまだ未練タラタラなのか、「いまキスをされたら、また君に騙されてしまう」と、訳の分からないことを言っているし、終わりの方では、「多分来年には……」と、特別な誰かに愛を捧げるのが先延ばしになっているし、しまいには、「1日だけでも」とか、「君こそが特別な誰かだったんだ」とか言い始め、結局そうなるのか?本当に大丈夫か?と余計な心配がとまりません。頭がおかしくなりそうなので、これ以上は突っ込まない方が良さそうです……。
 いずれにしても、クリスマスにぴったりの名曲であることは間違いありません。
何だかんだ言っても、大好きな曲です。

―6曲目―

 ひとりきりで過ごすクリスマス……長い人生、そんな時もあります。聴いてください。

 1988年12月に発表されたアルバム「fiesta (フィエスタ)」からお送りしました。
このアルバムは、クリスマスに向けた企画盤で、基本的には、今井美樹さんが、自身の敬愛する海外アーティスト達の曲をカヴァーした作品集ですが、アルバムのラストを飾る、この「ひとりでX’mas」のみオリジナル曲となっています。しかも、今井美樹さん自らの作詞・作曲による書き下ろしという、非常にレアな楽曲です。これは、ファンに向けたクリスマス・プレゼントですね。

―7曲目―

 これは、まだ僕が20代前半の若かりし頃、妹が持っていたクリスマス・ソングのオムニバスCDを聴かせてもらった時に出会った曲です。以来、ずっとお気に入りの1曲です。聴いてください。

 この曲は、アメリカのロックミュージシャン ビリー・スクワイアが1981年にリリースしたクリスマス・ソングです。
 僕は、あまりにもこの曲が好き過ぎて忘れられないので、ある日、自分でも音源を持っておこうと思い、何を買えばいいのか調べたところ、何と、ビリー・スクワイアのアルバムにも、数多あるクリスマス・ソングのオムニバス・アルバムにも、どこにもこの曲が見当たりませんでした……。

 そんなわけで、この「空想ラジオ」第20回目にして初めて、自分が音源を持っていない曲をプレイリストに入れることになってしまいました(涙)。
 僕が紹介する曲については、フィジカル音源(実体のあるレコード、CD、カセット等の音源)を自分が所有していることを選曲の基本条件としていました。それが、自分のアイデンティティを示すことになり、説得力にもつながると思って、ずっとこだわってきたのですが、今回は、どうしてもこの曲を外すことが出来ませんでした……。
 今後も、万一こういうことがあったら、必ず断りを入れるようにします。

 どんな形でも構わないので、「クリスマスに”I love you”」のフィジカル音源再発を、切に、切に、願っています。

―8曲目―

 みんなで賑やかにクリスマスを楽しむのもいいですね。聴いてください。

 この曲は、1973年12月にリリースされたクリスマス・シングルで、全英シングル・チャート初登場1位の大ヒットを記録しています。英国内ではクリスマス・ソングの定番として愛され続けている曲です。 
 スレイドは、70年代に数々のヒットを放って大活躍した、英国の国民的人気を誇るグラム・ロック/ハード・ロック・バンドです。
 きっと僕と同世代の方は、米国のHR/HMバンド クワイエット・ライオットがカバーして大ヒットさせた「カモン・フィール・ザ・ノイズ」をキッカケにスレイドを知った、という人も多いのではないでしょうか? 僕もそのクチです。

―9曲目―

 ウキウキ気分の楽しいクリスマス。こんな日が毎日続けばいいのに……。聴いてください。

 この曲は、英国のロック・バンド「ウィザード」が1973年にリリースしたクリスマス・ソングです。
 ウィザードは、エレクトリック・ライト・オーケストラ(以下「ELO」)をジェフ・リンと共に立ち上げたロイ・ウッドが、ELO脱退後に立ち上げたバンドです。
 このロイ・ウッドという人は、数々のバンドおよびソロ活動を通じて、沢山のヒット曲を産み出しているのですが、残念ながら、日本ではあまり知名度が高くないようです。カルト的な人気を誇るミュージシャンズ・ミュージシャンとでも言えばいいのか……。
 ちなみに、チープ・トリックの「カリフォルニア・マン」というご機嫌な曲は、ロイ・ウッドが、ザ・ムーヴ(ELOの母体となったバンド)時代に作った曲です。これで、少しでも感じが伝わると嬉しいのですが……。

―10曲目―

 この曲も、昼間にラジオでかかっていました。
クリスマスの季節、TVでも、ラジオでも、街に出かけても、この曲を耳にしない日はありません。聴いてください。

 この曲は、1994年にリリースされたクリスマス・ソングで、今やクリスマス・ソングの大定番となっています。
 マライア・キャリーはあまりにも人気がありすぎたので、意識的にそうしたものを敬遠していたへそ曲がりな僕は、当時、この曲にちゃんと耳を傾けようとしたことがありませんでした。
ところが、ある時、無意識の内にこの曲を脳内再生している自分に気が付き、急にこの曲のことを意識するようになってしまいました。そして、何度も耳にしている内に、これはスタンダードとなるにふさわしい、非の打ちどころのない、完璧なクリスマス・ソングだと思うようになり、気が付けば、すっかり僕のお気に入りのクリスマス・ソングになっていました。
 この曲目当てに、とうとうマライア・キャリーのクリスマス・アルバムを買ってしまいました。
自分でも「今さら?」と思いましたが、これが僕のタイミングだったのです。

* * *

何とかクリスマスに間に合いました。良かった……。

 まだまだ、お気に入りのクリスマス・ソングは山のようにあるので、また来年のクリスマスの頃に、第ニ弾をお送り出来れば、と思っています。

 今年も最後までお付き合いいただき、どうもありがとうございました。
それでは、皆さん、また来年お会いしましょう。See Ya!
Merry Christmas & Happy New Year!

ー第20回「クリスマス」プレイリストー

No.曲名
Song Title
アーティスト
Artist
1ワンダフル・クリスマスタイム
Wonderful Christmastime
ポール・マッカートニー
Paul McCartney
2ハッピー・クリスマス(戦争は終った)
Happy Xmas (War Is Over)
ジョン・レノン&ヨーコ・オノ
John Lennon & Yoko Ono
3クリスマス・イブ
Christmas Eve
山下達郎
Tatsuro Yamashita
4ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?
Do They Know It’s Christmas?
バンド・エイド
Band Aid
5ラスト・クリスマス
Last Christmas
ワム!
Wham!
6ひとりで X’mas
Hitoride X’mas
今井美樹
Miki Imai
7クリスマスに “I love you”
Christmas Is The Time To Say I Love You
ビリー・スクワイア
Billy Squier
8メリー・クリスマス・エヴリバディ
Merry Xmas Everybody
スレイド
Slade
9毎日がクリスマス
I Wish It Could Be Christmas Everyday
ウィザード
Wizzard
10恋人たちのクリスマス
All I Want For Christmas Is You
マライア・キャリー
Mariah Carey

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