あなたならどうする?

僕はいま、クルマの運転中。これから交差点に進入して、左折しようとしている。
すると、道の向こう側、左前方の歩道に横断歩道を渡ろうとしている歩行者の姿を確認した。
よくあるシチュエーションだ。
この場合、道路交通法によれば、既に歩行者が横断歩道に差し掛かっている場合、クルマは一時停止して、歩行者の通行を妨げてはならない(=歩行者の横断が完了するまで待たなくてはいけない)。さもなくば「歩行者妨害」ということで、取締りの対象となる。
取締り云々は抜きにしても、歩行者が渡り終えるのを待つ方が、クルマを運転する身としては、事故等のリスクを減らすことが出来るので安心だ。
ところが、これが次のような状況になると、どうしたものかと一瞬迷ってしまう。
僕はいま、クルマの運転中。これから交差点に進入して、左折しようとしている。
すると、道の向こう側、左前方の歩道に横断歩道を渡ろうとしている歩行者の姿を確認した。
ここまでは冒頭のシチュエーションと同じだが、今回は、交差している道路が片側二車線のかなり広い道路で、横断歩道もそれなりの長さがある。確認した歩行者は、杖をついていて、かなりのご高齢と思われる。タイミングとしては、ちょうど横断歩道に差し掛かったところなので、渡り終えるまでにはかなり時間が掛かりそうだ……。
ここで、ふと考える。
「横断歩道を渡ろうとしている人がいるのだから、渡り終わるまで待つとしよう。」
「いやいや、この状況では、歩行者を急かしてしまうんじゃないか。」
「ゆっくり渡ってくれればいいけど……でも、自分が歩行者だったら、あんまりクルマを待たせるのは忍びないから、小走りでさっさと渡ろうとしちゃうよな。」
「ずっと待ってたら、きっとプレッシャーになるよな。」
「ご高齢の歩行者を焦らせたら、逆に危ないだろ。もし転んで怪我でもさせたら本末転倒だし……。」
「でも、決まりは決まりだし……」
ーといった具合に、一瞬の内に、ああでもない、こうでもない、と一人押し問答が繰り広げられるのだ。
この場合、最終的に僕が取るであろう行動は、おそらく次の通りだ。
片側二車線の広い道路であること、長い横断歩道を渡り始めたばかりという歩行者の現在位置、および歩行者の推定速度から考えて、左側(内側)車線で左折すれば、歩行者の進行を妨げたり、歩行者に危険を感じさせることはないと判断、速やかに(もちろん徐行速度キープで)左折を完了させる。
実際のところ、これが本当に正しい考え方かどうかはよく分からない。
もし、この場面を警察の人に見られていたら、やはり「歩行者妨害」として反則切符を切られるのかもしれない。
しかしながら、「決まりは決まり」といって思考停止に陥り、何も考えることなく、ただ単純に決まりに従うだけでは、行動のあり方として違うような気がする。
また、道路交通法を順守するとしても、状況に応じた判断・対応が一切許されないとしたら、それは運用のあり方として違うような気がするのだが……。
さて、あなたならどうしますか?
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